公開:2024年10月10日
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複雑なデータ移行の処理、スケーラビリティの向上、効率的な統合を保証するJira2GitLabを使用することで、JiraからGitLabへの大規模な移行がどのように簡素化されるかをご紹介します。
2月にAtlassianサーバーのサポートが終了したことで、多くのユーザーがAtlassian CloudやAtlassian Data Centerのような代替製品を検討する必要に迫られています。その一方、Atlassianサーバーを使用している企業の間では、より柔軟でコスト効率に優れ、DevSecOpsの堅牢な統合を実現できるアジャイル計画ソリューションを求める動きが広がっています。こうした企業は、移行中にデータ量、カスタマイズ、ユーザーマッピング、パフォーマンス、データ整合性に関する課題にも取り組む必要があります。そこで役に立つのが、GitLabのJira2Labです。Jira2Labは、CI/CDを完全に統合し、JiraからGitLabへの大規模な移行を実現するシームレスなソリューションを提供します。
JiraからGitLabへの移行は、特に複雑なワークフローや何千ものイシューを抱える企業では、非常に大変な作業となる場合があります。移行時に発生する最も一般的な課題は次のとおりです。
大規模なデータ移行:イシューや添付ファイル、コメント、プロジェクト数が多ければ多いほど、パフォーマンスの問題やデータ損失を生じさせずに、それらを移行するのは難しくなります。
カスタムフィールドとワークフロー:Jiraインスタンスには、GitLabにそのままではマッピングされないカスタムワークフローやフィールド、イシュータイプが含まれていることがよくあります。このようなギャップがあると、既存のツールではこれらの要素を変換するために手作業が必要となることが多いため、移行時に手間やストレスが生じます。
包括的なDevSecOps機能の統合の欠如:多くの移行ツールではプロジェクト管理データを処理できるものの、GitLabで提供されている包括的なDevSecOps機能は含まれていません。そのため、移行後にCI/CDパイプラインとソース管理システムを手動で設定する手間がかかります。
Jira2Labは、JiraからGitLabへの大規模な移行時に発生する特有の課題を解決するためにゼロから設計されました。単にデータを移行するだけでなく、ダウンタイムやデータ損失を引き起こすことなく、GitLabの強力なDevSecOps環境にシームレスに移行できるようにチームを支援します。
大規模なデータ処理の効率化
Jira2Labは、パフォーマンスを低下させることなく、複数のプロジェクトにわたって数千ものイシュー、添付ファイル、コメント、カスタムフィールドを処理できるように最適化されています。簡単にスケールできるため、最大規模の企業移行にも対応可能です。
カスタムワークフローとフィールドのマッピング
Jira2Labの数ある機能の中でもひときわ目立つのは、JiraからGitLabへカスタムワークフローとフィールドを自動的にマッピングする機能です。このツールの柔軟なマッピング設定を活用することで、移行プロセス中の手作業が不要となり、JiraからGitLabにすべてをスムーズに移行できます。
CI/CDパイプラインの統合
Jira2Labはイシューやプロジェクトを移行するだけでなく、GitLabのCI/CDパイプライン全体を移行プロセスに統合します。そのため、開発チームは移行後すぐに、自動テストやデプロイパイプラインなど、GitLabのDevSecOps機能を使い始められます。
移行テスト
Jira2Labは移行テストに対応しているため、大規模な移行を行う前に設定やワークフローをテストできます。テストを通じてあらゆる問題を早期に発見しておくことで、移行全体を中断することなく進められます。
リアルタイムモニタリング
Jira2Labは、移行中のリアルタイムでのモニタリングとログ生成に対応しています。これらを活用することで、完全な透明性が確保され、すべてのステップがエラーなく正確に実行されていることを確認できます。
柔軟かつカスタマイズ可能
Jiraインスタンスに独自の設定やワークフローがある場合でも、Jira2Labは独自の要件に従って移行をカスタマイズできる柔軟性を備えているため、移行中に何かが失われることはありません。
JiraからGitLabに移行することで、ワークフローの統合に加え、GitLab固有の高度な機能を利用できるようになります。各プラットフォームの主な機能を簡単に比較してみました。
機能 | Jira | GitLab |
---|---|---|
イシュートラッキング | はい(高度にカスタマイズ可能) | はい(DevSecOpsに統合されている) |
アジャイルボード | はい(Kanban、Scrum) | はい(イシューボード、マイルストーン) |
CI/CD | いいえ(外部ツールが必要) | はい(ビルトインのCI/CD) |
ソース管理 | いいえ(GitHub/Bitbucketが必要) | いいえ(ネイティブGitサポート) |
DevSecOpsツール | 統合に制限あり | DevSecOpsライフサイクル全体 |
Jira2Labでは、開発および運用に対するGitLabの統合されたアプローチが最大限に活用されており、イシュートラッキングからCI/CDパイプラインまで、すべての重要な要素をスムーズに移行可能です。
Jira2Labは、5段階からなる構造化された移行方法に基づき、中断を最小限に抑えてシームレスな移行を実現します。
まずは、お客様のJiraの設定を十分に理解し、移行すべきすべてのカスタムワークフロー、フィールド、プロジェクトを特定します。この段階では、JiraとGitLabの機能を比較し、移行プロセスを細部まで計画するためのギャップ分析も行います。
この段階では、移行ツールの設定に加え、JiraとGitLabの両方に必要な環境を設定します。移行開始前にすべての権限を確認し、Jiraデータのバックアップを設定する作業も、この段階で行います。
データセット全体を移行する前に、一部のプロジェクトで移行テストを実行して、移行プロセスやワークフロー、データの整合性をテストします。これにより、問題がある場合でも、プロセスの早い段階で特定して解決できます。
移行テストの結果を検証した後、全プロジェクトを対象に移行を行います。その際、ダウンタイムを最小限に抑え、開発チームがスムーズに移行を行えるようにします。
移行完了後も、すべてのチームでGitLabを十分にご活用いただくために、引き続きサポートいたします。この段階では、ユーザートレーニングの提供に加え、必要な場合はJiraインスタンスの廃止も行います。
ある大企業では最近、移行を実施する際に、50のプロジェクトにまたがる20,000件超のイシューをJiraからGitLabに移行する必要に迫られました。プロジェクトには高度にカスタマイズされたワークフロー、数千ものコメントや添付ファイルもあり、これらもすべて移行する必要がありました。
Jira2Labの活用により、以下を達成しました。
結果として、大きなダウンタイムも発生することなく、全プロセスが予定していた期限内に完了し、GitLabへのシームレスな移行を実現できました。
ほかの移行ツールでは対応できない課題を解決できるJira2Labは、市場において注目を浴びています。大規模な移行に特化して設計されており、プロジェクト管理データのみを対象とする多くのツールとは異なり、GitLabのDevSecOpsライフサイクル全体と統合できます。カスタムワークフローのマッピング、およびCI/CDパイプラインの統合に対応するJira2Labは、GitLabへの移行時に開発ワークフローを強化したい企業にとって最適なソリューションです。
GitLabを使用した開発プロセスのスケーリングをご希望の場合は、GitLabのプロフェッショナルサービスカタログをご覧ください。お客様が効率的かつ効果的に移行プロセスを進められるよう、当社チームで提供しているサポート内容をご紹介しています。GitLabによるJira2Labの個別デモをご希望の場合は、ページ下部のフォームからお問い合わせください。